活動写真アーカイブ 2011年に発生した東日本大震災直後より始まった、からころステーションのあゆみを写真で記録しました。(「初期活動写真」には、震災により被害を受けた街並みや建物などの画像も含まれますので、閲覧の際はご注意ください。)【東日本大震災発生直後よりー初期活動写真ー】 からころステーションの活動は、東日本大震災発生直後より、ワゴン車に支援物資をのせ各地をまわることから始まりました。被災地には全国からの救援物資が届きました。全国の皆さまのあたたかいご支援によって、からころステーションの活動も支えられています。被災地の状況を把握し、被災された方々の支援のニーズを知るため、日々くまなく地域を巡回し住民の皆さまの声を拾い上げてきたスタッフたち。相談環境がまだ整っていなかった震災直後は、ワゴン車を用意し、移動式の相談室を開設しました。相談環境が整っていない震災直後は、ワゴン車を移動式相談室として開設し、いつでもどこでも被災者の皆さまの悩みをうかがえる環境づくりにつとめてきました。各避難所や仮設住宅など、被災者のみなさんの目に留まりやすい場所で医療相談活動を行ってきました。各避難所や被災地域にて、診療所を開設し地域住民の皆さまの声に耳を傾けてきたからころステーション代表・宮城医師(宮城クリニック院長)避難所や公共施設など、地域の方々が立ち寄りやすい場所に赴き、血圧測定をきっかけにこころやからだの悩みをうかがってきました。未曽有の大震災から、支援の方法を毎日模索しながら活動をすすめてきました。からころステーション理事の宮城医師(宮城クリニック院長)とともに支援方法を日々模索しつづけ奮闘するスタッフたち(同じく被災した宮城クリニック院内にて)スタッフ自身や医療施設も被災しながら、おなじ被災地域住民の方々の目線に立って支援方法を模索してきました。全国の皆さまから寄せられた支援物資を、地域住民の方々にお届けするために仕分けするスタッフたち支援のもれがないよう、からころステーションは被災された方々のもとへ自ら足を運んできました。各避難所や被災地域をまわりながら、こころとからだの相談室を開設してきました。メッセージカードを持って、住民の皆さまに声掛けをおこなっているスタッフたち救護所を設置するとともに、こころとからだの相談も行ってきました。各被災地域にて、救護所の開設準備をすすめるスタッフたち震災直後の石巻の市街地中心付近の中瀬地区のようす。歴史的建造物である旧石巻ハリストス正教会教会堂や、石ノ森漫画館、造船所などが立ち並ぶ文化の中心地でした。石巻市・日和山から見た南浜町周辺の様子。津波による甚大な被害を受けた南浜町は、ほとんどの建造物や家屋が流され、400名近くの方々が亡くなられました。今もなお行方不明の方々が多くいらっしゃいます。震災直後の女川町の様子。津波によって横倒しにされたビルが、当時の衝撃の強さを私たちに訴えかけています。津波によって、石巻市雄勝町の公民館の屋上まで押し上げられたバス。 【からころの毎日ー現在の活動と支援内容ー】 各避難所や仮設住宅、災害公営住宅の集会所などでこころとからだの健康について考える勉強会を開催しています。仮設住宅や災害公営住宅の集会所を巡回し、こころとからだの健康に関する講演などを行いながら、地域住民の方々のコミュニティ形成のお手伝いをしています。仮設住宅や災害公営住宅の集会所や公共施設で行う住民向けのこころの健康相談会「からころカフェ」を行っています。からころカフェではこころの健康にかかわる啓発的な活動を行っています。仮設住宅や災害公営住宅の集会所などで地域住民の方々向けにこころとからだの相談会「からころカフェ」を開いています。住民の方々とお茶のみをしながら、血圧測定やメンタルチェックの他、講話や勉強会などこころの健康にかかわる啓発的な活動を行っています。からころステーションでは毎月一回、支援者のスキルアップに向けた講演会と住民のこころの健康に向けた講演会を行っており、毎回多くの方々にご来場いただいておりますひきこもりがちであったり、人間関係などの悩みから社会とのつながりを持ちづらい若者たちの居場所としてのKARANOでは、主にチームスポーツを通してストレス発散のほか、コミュニケーションの練習の場としての役割も担っています。普段ひきこもりがちな若者と集い、様々なスポーツをしながら活動と交流のきっかけづくりを目指すKARANO(カラーノ)を毎月定期開催しています。KARANOは主にチームスポーツを通して、社会とのつながりづくりをお手伝いしています。登録型の男性限定サロン「おじころ」では、季節の料理づくりを参加者のみなさんと一緒にたのしみながら、こころやからだに関しての相談ができる場所作りをめざしています。おじころの調理の様子。みなさまにそれぞれ役割意識を持っていただきながら、参加者さん同士の交流を楽しんで頂いております。おじころでは季節によってさまざまな料理を楽しんでいます。参加者の皆さんからは、「やっぱりみんなで食べると美味しいね」といった声も。午前中の調理と食事の後は、レクリエーションで交流を深めています。参加者さんとスタッフ一緒になって、将棋や麻雀、トランプや花札など、おもいおもいのゲームをしながら、みなさんと過ごす時間を楽しんでいます。男性向け登録型サロン「おじころ」では、毎月一回の定期集会の他に、年に数回の季節のアクティビティを行っています。石巻ならではの立地をいかした釣り大会は、参加者の皆さまも毎年楽しみにして下さっています。おじころの数あるイベントの中でも大人気の釣り大会では、チームを組んでいただき、参加者の皆さんとスタッフが一丸となって優勝をめざします。おじころは、男性たちが気軽に集い、語りあえる「居場所づくり」をめざしています。おじころ釣り大会では、40センチを超える大物が釣り上げられることも・・・!釣り大会も、石巻だからこそ開催できるアクティビティです。からころステーションは地域に根ざした活動をつづけています。お正月のおじころでは、新春餅つき大会を行いました。(腕を振るう原敬造代表)からころステーションは、参加者のみなさんと一緒に楽しめる様々な季節のイベントを用意してお待ちしております。桜の時期は、おじころ参加者の皆さんと一緒にお弁当を作り、お花見に出かけました。外出の機会づくりとしての、様々なアクティビティをご用意しております。参加者さんとスタッフが一緒になって「おじころバンド」を結成し、恒例のクリスマス会で披露しました。石巻市のイベントなどに積極的に参加し、こころとからだの健康について啓発的な活動をしています。からころステーションには、全国から精神科の先生方やコワーカーさんが支援に来てくださっています。サロンやスキルアップセミナーなどでは、支援に来てくださっている先生方にこころとからだの健康に関する講演をしていただいております。からころステーションの講演会 は、地域住民の方々や支援者のみなさまのニーズに即した、最新のトピックをお届けしております。こころのケアに関する講演会に参加する宮城理事9.11同時多発テロ事件の被害者遺族との国境を越えて交流が毎年続いています。3.11被災者と互いに被災経験を語り合いながら、自らの経験を後世に語り継ぐ場となっています。9.11家族会との交流風景からころステーションがセネガルの国営放送の取材を受けました。東日本大震災の世界的な注目度の高さを実感するとともに、からころステーションの地域に根差した、根気強い活動に対するみなさまの期待を改めて感じる機会となりました。